日本語の並列係り受け解析
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概要
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本稿では、二文節間の係り受けを基礎とした日本語の構文解析を並列に行う方法について述べる。この解析法はGHC[2]のような並列論理型言語で実現可能である。本稿で報告する手法は文脈自由文法の代表的な解析法であるCYK法同様、動的計画法を基づいており、解析の途中結果を解析表に保存し計算の重複を防ぎ効率の向上を図っている。解析表を用いた上昇型の係り受け解析法が、すでに尾関によって提案されている。本手法は次の特徴を持つ。(1)副作用を用いずに解析表を実現している。(2)全ての可能な係り受け構造をバックトラックを行なわずに生成する。(3)局所的な曖昧さのパッキングを行っている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04