グローバル・モデルビルダー応用事例 : 仮想店舗管理システム
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概要
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1.グローバル・モデルビルダー[GMB]実現の背景と概念 (1)グローバルの意味:グローバルという言葉の使用は25年前のマクルーハンの地球村(グローバル・ビレッジ)の提唱に遡る。それは地球規模で均一化と単一化した社会の到来を予測した。実現のためのキーワードとしてFLOPS,Human Being,Hypermedia,Videotex,Infortainmexnt,ISDN,Multimedia,Cooperative Work,knowbot,Vertual Realityなどがある。GMBでは、単純化して4つのMM[MMI,MML,MMX,MMD]で表現した。GMBでは企業における管理対象の資源の機能的階層化を提唱してきた。階層式モデル管理システムの概念で具体例として仮想店舗管理システムを提案する。経営戦略策定支援や定常的な経営管理に応用する。(2)コンピュータ処理対象の「情報」意味拡大:1960年代における遺伝情報、1970年代以降における免疫情報の大枠が分子レベルで理解された。1990年代以降は、脳神経系の情報処理、保存のメカニズム等の階層性と冗長性などの複雑度が「最後のフロンティア」として解明されるだろう。コンピュータの処理対象もデ一タから情報へ深化している。GMBの使用目的は、曖昧処理や予測、計画や企画系と位置つけされる。処理される情報の種類は数値デ一タだけでなく知識と知恵や経験情報の範囲と状況や時間と空間情報や評価のコメント等である。システムの処理対象である情報の意味する範囲が拡大する事で創造性や発想の支援を強化できるシステム化が容易になる。その目的で開発したGMBは、情報の価値判断基準が確定し運用を通じての学習が蓄積されて真価を発揮するシステムである。(3)GMBの概念:経営資源に情報資源を組み込む方法論とし今SISがブームである。直接的にソフトウェアー開発の生産向上に寄与するのでもなく明確な定義も定まっていない。情報資源が経営資源の要素として確立するためには、状況に応じて情報システムを構築する力とそれを駆使する力が必要である。GMBは、企業内の文書、知識や知恵や各業務の問題解決のためのヒントとなる情報を包含しモデルという単位で収集し蓄積、管理するシステム概念を持つ。問題領域の状況とは時空の情報を含めて規範や意志決定の根拠となった計画案、実行後の実績やその分析結果や評価内容などである。GMBの主要な機能は、そのモデルを創製、保存と参照機能などである。事例として企業内の基幹文書の知的文書処理システムと流通業における知的業態開発支援機能の一部を事例として開発した。創製されたモデルがシミュレートされる環境をSETとした。GMBは、確定された問題領域の適用業務の構造とモデルを構成する構成要素やSET内で使用する全資源の状況を把握する。モデルの構成要素は、基本的に産業、企業およびテータの階層をなす辞書体系の要素でもある。また曖昧量を処理する技法は、言語表現が主である。
- 1990-09-04
著者
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