業務に於ける電子メールシステムの一考察
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概要
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コンピュータと通信が一体となった「データ通信」が近年になって急速に発展してきた.ネットワークの初期の段階では各ネットワークは独自のプロトコルでネットワークを構築していたが,ネットワークが普及するにつれて通信の標準化が必要となってきた.このような状況の中1984年にCCITTがMHSを勧告し,1988年にはこれを拡張した.また同年にはISOがMOTISを提唱したが1988年のCCITTのMHSとISOのMOTISはほぼ同じプロトコルを規定している.また,日本国内ではINTAP((財)情報処理相互運用技術協会)がMOTIS実装規約を規定している.このようにISO,CCITTによってネットワークの標準化が進んできてはいるが,RFC822で規定するネットワークにすぐ置きかわるところまでは浸透しておらず,GW方式によりさまざまなネットワークが接続されようとしている.そこで今回我々はこれらの標準的なメール網,すなわちMHSメールネットワーク,RFC822メールネットワークとの接続を考慮し,さらに業務における使用を考慮した電子メールシステムを試作し,そこでの問題点,考察を報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04