変動エントロピーによる文字の手書き変動量の推定
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概要
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手書き文字認識の研究が一応の成果を得た現在、文字変動に関する研究報告は久しくない。筆者らは文献(1)において相関法的な考え方で変動エントロピーなるものを提案したが、これは文字としてではなく文字画像としての変動評価量であった。即ち、評価量は文字線幅に依存したので本質的な(線幅に依存しない)手書き変動を表しているとはいいがたかった。これはETL8B,ETL9Bを使った実験で確かめられている。しかし、筆者らが提案した変動エントロピーは、画像枠の大きさには依存せず、文字パターンの拡大・縮小にこも不変であり、比較すべき標準パターンも必要とせずかつ一意に値が定まるという利点をもっていた。本稿では、変動エントロピーを使って手書きによる文字の形や大きさのばらつきを反映する本質的な変動量を変動モデルと対応をとることによって推定することを試みる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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