拡散配線の伸びの遅延に与える影響の評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は既存のレイアウトパターンを次世代プロセスの設計基準に合わせて圧縮するソフトシュリンク技術の開発を行っている.ソフトシュリンクは既存のレイアウトパターンをシンボリックレイアウトに変換し、コンパクターによって圧縮することにより行うが、このコンパクション処理によって拡散配線がもとのレイアウトパターンよりも伸びてしまう場合がある。このような拡散配線の伸びはコンパクターの配線長短縮アルゴリズムの性質上完全になくすことができず、コンパクターを用いたレイアウト設計では拡散配線の伸びによる遅延への影響が懸念される.そこで、拡散配線の伸びに関するガイドラインを得ることを目的として、拡散配線の伸びの遅延に与える影響を評価をすることにした.ソース抵抗、ドレイン抵抗による遅延の増加については、MOSFETのα乗則をもとに近似式が得られているが、拡散配線が伸びる場合は抵抗だけなく容量の影響も考慮しなければならない。そこで、評価は拡散配線の伸びの代表的なケースについて、レイアウトパターンをもとにして行うことにした。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20