ネットワーク上の侵入検出システムについての提案
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概要
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インターネットの拡大にともない、接続されるサイトは増加している。この結果、コンピュータシステムへのネットワークからの侵入は、増加する傾向にある。しかし、各サイトのセキュリティ管理者、ネットワーク管理者が必ずしも侵入に関する豊富な知識を持っているとは限らない。多くの場合侵入は、ログを管理者が解析することによって検出される。このためには、管理者は侵入の事例についての知識を持っていることが必要である。その上、ログは膨大な量となるため、人手による解析は難しい。これらを考え合わせると、解析の自動化は必要である。侵入検出システム(IDS:Intrusion Detection System)は、欧米ではいくつか研究例があるが、実用レベルに達しているとはいい難い。また、米国のみで使用を認めているシステムが多く、これらを日本で利用することは困難である。情報処理振興事業協会(IPA)では、広く公開でき、侵入に知識のない管理者にも使いやすい侵入検出システムの開発を目標に、プロジェクトを発足させた。本プロジェクトは昨年度末からはじまり、調査をほぼ終え、設計の段階にはいっている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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