分散環境で実現するRAIDファイルシステム

概要

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ネットワークの普及に伴い、複数のワークステーション間でファイルの共有化が進んでいる。共有化によりファイルアクセスの高速化と高信頼化が要求される。分散環境ではディスク故障以外にワークステーション障害においてもアクセスが不可能となるため、それらの信頼性も考慮に入れてシステムの設計をしなければならない。本研究では、ファイルにパリティを付加して冗長性をもたせ、それらを分散配置することによりディスク装置および、ワークステーションの故障に対するデータ保証を行うRAID型ファイルシステムを構築した。また、この技法を使ってファイルシステムの高信頼化に取り組んだ。ノード数、ディスクタイプ、パーティション、容量などの変更に柔軟な対応ができるように、特別なハードウェアを使用せずソフトウェアで実現した。本稿での実験は、小規模システムでの少量書き込みを想定した3ノード1サーバシステムで行なった。実験を行なった結果、ファイルキャッシュがヒットした場合のリード処理は通常のNFSの97%、ファイルキャッシュがヒットしなかった場合には51%のスループットが得られ、ライト処理は95%のスループットが得られた。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20

分散環境で実現するRAIDファイルシステム

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