SR2001におけるカーネルデバッガ
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概要
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一般に、カーネルのデバッグ時には、デバッガが必要とする割込み処理や入出力処理を提供するカーネル自身をデバッグする形となるため、ユーザプログラム用のデバッガと同等レベルの機能を持ったツールを使えず、1カーネルのデバッグでも多大の時間を要するという問題がある。並列計算機では、さらに、互いに絡み合った複数カーネルを同時にデバッグしなければならず、これまでの低レベルのデバッグ機能では、充分なデバッグが不可能である。そこで、並列計算機SR2001では、ユーザプログラム用デバッガと同等レベルのデバッグ機能を持ち、さらに、複数のノード上のカーネルを一つの端末から同時にデバッグすることを可能とするカーネルデバッガを開発した。本稿では、SR2001用カーネルデバッガの概要について述べる。
- 1995-03-15