マルチメディアプレゼンテーションシステム
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概要
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最近、コンピュータ上でマルチメディアデータを取り扱うための研究が盛んになってきている。マルチメディアが扱えるようになると、視覚、聴覚情報を積極的に利用することによりアプリケーションの可能性が格段に広がり、ユーザインターフェイスの改善も大いに期待できるところである。その可能性を端的に示す例としてApple社のHyperCardがある。これは、コンピュータ上で文字、図形、画像を用いてプレゼンテーションをするシステムであり、文字、図形、画像データを容易に取り扱うことができるが、これら以外のマルチメディアデータをも含めて統一的に取り扱えるように拡張することは困難なものである。そのような動きのなかで我々は、マルチメディアデータをコンピュータで扱うときには、単に取り扱うことが出来るというのではなく、それらの各メディアデータをシステムの中で統一した概念で取り扱うことが出来るということが必要かつ重要であると考えている。そこで我々は、文字、画像などの静的メディアに加え、動画、音声などの動的なメディアをも自由に取り込み、これらマルチメディアデータを統一的かつ容易に編集、操作できるような環境を構築することを目標としている。このような目標を達成するための第1段階として、ユーザがマルチメディアデータを利用してプレゼンテーションするためのシステムを考えた。これは、マルチメディアデータを統一的に取り扱うことができる環境と操作しやすいユーザインターフェイス、またマルチメディアデータの動作の記述、編集が容易に行えるということに主眼をおいたものである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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大田 裕
松下電器産業株式会社 コンピュータ事業部
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大田 裕
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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冠野 欣也
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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阪本 久男
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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大田 裕
松下電器産業 映像音響情報研
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