アクティブな知識の処理機構をもった文書作成・校正支援システム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
われわれは、文書処理と知識処理の融合を目標として文書作成・校正支援システムの開発に取り組んでいる。今までに、実現できた主な機能は以下の通りである。(1)類義語、用語変換機能(2)文体統一、変換機能(3)主に、表記レベルの校正支援機能(4)読みやすさの評価機能。このうち、(1),(2)は文書の作成、(3)は校正、(4)は評価の過程を支援するものである。文書作成には、これらの他に(5)文書の主題の決定や内容を深めるための情報の収集、整理、検索の過程、(6)全体的な文書構造の決定の過程などが存在する。(5)に対しては、文書校正支援機能のユーザ辞書の機能を拡張し、文書作成のための情報の収集、整理、検索を支援するハイパー知識処理機能を実現した。(6)に対しては、アウトラインプロセッサの機能をもつ、マニュアル作成支援システムを別途、作成し、本システムに組み込むことができるようにしている。記述された、文章は、人間が見るためのものであり、あくまで静的で、問題解決に寄与することはない。われわれは、ハイパー知識処理機能にイベントドリブン機構を導入し、校正を支援する機能を実現した。これは、文章によって表現された知識がアクティブに機能し、問題解決を行うことに通じる。ここでは、現在までに開発した、ハイパー知識処理機能及びアクティブな知識の処理機能の概要について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
関連論文
- 領域認識とマクロルールを利用した索引作成支援システムAIMS
- マニュアル作成支援システムの統一機能
- アクティブな知識の処理機構をもった文書作成・校正支援システム
- 校正支援システムの日本語解析処理についての考察