日本語形態素解析におけるニューラルネットの利用
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概要
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形態素解析時に語彙的曖昧性が生じた場合, 文脈と関連の深い単語はそうでない単語よりも正解となる可能性が高いといえる. 本稿で述べるニューラルネットは入力された文脈と関連の深い単語を出力するように設計されているので, これを形態素解析システムに組み込めば解析精度を向上させることが可能である. ニューラルネットには学習能力が備っているので, 文脈と単語の関連性を例文に基づいて学習させることができる. またニューラルネットの持つ汎化能力を利用することで, 既学習の文脈に対してのみならず未学習の文脈に対しても適切な出力を得ることが可能である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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- 藤永保, ことばはどこで育つか, 大修館書店(2001)