TSS端末使用者と端末数、稼動率の関係 : 端末設置基準の提案
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概要
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ソフトウェア生産環境として、TSS環境はすでに定着しており、近年では高度な機能を持ったワークステーションを技術者1人ないし2人に1台の割合で設置する方向となってきているが、ホスト計算機に多数のTSS端末を接続した環境を不特定多数の使用者に提供する形式も広く行われている。このような集中型のTSS環境の場合、端末の設置台数や稼動率が常に問題になる。使用者の作業性を向上するためには多くの端末を設置し、端末を使いたい時にはいつでも使用できるようにする必要がある。一方、そのために設備投資の費用が増大し、かつ設備が充分に使われない(遊んでしまう)状況が発生して設備計画及び運用上好ましくない状況となる。従って使用者の作業性を損なわない範囲で設備の投入を最小限とすることが必要であり、その基準が求められている。この問題に対し、端末システムと電話網の類似性に着目し、情報通信理論で用いられるトラヒック理論の応用を試みた結果、一つの解法モデルを得た。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01