GKS-3Dのビューイングパイプライン縮退による高速化
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概要
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2次元の図形処理標準仕様としてGKSが既に規定され、3次元の図形処理に関しては、現在GKS-3Dの標準化が進められている。GKS-3Dは、2次元のGKSに対して単にZ座標が加えられただけではなく、透視変換や視点方向の指定を行うため、座標変換やクリッピング処理を多段に規定したビューイングパイプラインを採用している。この様な座標変換やクリッピング処理は、システムの応答性能に関するボトルネックとなっている。また、座標変換を繰り返すことによる誤差を防ぐため、座標値を表現するビット数の拡張が必要となることからも、変換処理速度への影響は大きい。本稿では、この問題を解決することを目的に、GKS-3Dのビューイングパイプラインを例とした座標変換やクリッピング処理の統合によるビューイングパイプラインの縮退法を明らかにする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01