企業間データ交換におけるユーティリティ
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概要
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従来、企業間のデータ交換は伝票・文書.MT搬送の手段で行われていたが,近年ではそれらの処理のオンライン化が盛んになっている。オンライン化の目的は事務処理の合理、省力化であり、オンライン化の例としては企業と銀行間の自動給与振込み、取引き・決済の自動化がある。また、企業内においても大型コンピュータによる集中処理といった当初の利用形態から各部門での分散処理化が進展しており、企業間データ交換と同様な処理形態が一般化してきた。このようにデータ交換は企業間、企業内を問わず一般化してきており,その処理は一層スピードが要求され、データ交換を取り巻く環境はますます複雑化している。そのため、EDP部門の負荷は高まる一方であり、効率的な連用管理機能が必要となっている。この効率的な連用管理機能の一翼を担う機能がユーティリティであるが、企業間データ交換におけるユーティリティとしては次のような考慮点がある。・取引先数の増加に対する容易な対応・運用環境の創成の容易性・連用定義の簡易化・リモート操作と機密保護企業間データ交換パッケージ"CORDEX"のユーティリティは上記四点に対応すべく機能の充実を図って開発を行った。本稿ではこのユーティリティについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01