グループノードによるハイパーテキスト構造型データの構築・参照方式
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概要
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近年、CD-ROM上の大規模データやネットワーク上に分散して存在するデータを検索・利用するために、HyperCard等に代表されるハイパーメディアを利用したデータ作成・参照方式が、広く一般家庭にも普及の兆しをみせている。ハイパーメディアは、ノードという意味のある情報単位を、互いに関連するという意味のリンクで繋ぎ合わせて、ある手掛かりとなる情報から次々に関連する情報を取り出していくというものである。したがって、興味のある情報だけを個人が必要に応じて選択・参照していくことで簡単に自分向きの情報を得ることができる。また、このハイパーメディア・データの作成者にとっても情報を少しずつ必要に応じて増やしていきやすいので、情報の改変が頻繁な速報的側面を持つデータやプロトタイプ的なデータを容易に構築することが可能となっている。しかし、ハイパーメディアのデータ表現方式としての「一つの情報単位は一つのノード」というこの単純明解な構造が、逆に類似の情報を分散して存在させデータ参照者・構築者の双方にとって望ましくない結果を招くこともある。本稿では、そのようなハイパーメディアの持つ構造上の問題に対して、ユーザによって見える情報を制限したり閲覧する内容を変化させるということが容易に行なえ、また構造的な修正が容易であるという特徴を持つハイパーテキスト構造型データの構築・参照方式を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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