廃糖蜜からの酵母菌体生産に対する臨界糖濃度
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概要
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大部分の酵母は高い糖濃度で, Crabtree effect(glucose effectまたはcatabolite repressionと同じ意味)を受ける.その結果, アルコールの蓄積が起り, 収率が低くなる。ところが, Candida utilisはglucose effectを受けないと報告されている.そこで, イラン産甜菜廃糖蜜を用い, 連続培養系でのC. utilisの糖濃度の影響が調べられた.ここで使用した廃糖蜜は, リン酸, 硫酸存在下で煮沸後, pH調整, 遠心分離して調整された.またこの連続培養系は溶存酸素が飽和値の50%近くなるように制御されている.使用された初発糖濃度は2,5,10%である.倍地の糖濃度が増大するにつれwashout pointは減少し, 一方アルコールの生産が増大した.これは収率とproductivityを減少させた.これと対比させるため, 各種酸素の比活性が調べられた.その結果, alcohol dehydrogenaseとpyruvate decarboxylaseが希釈率の増大と共に増加した.その増大の傾向は, pyruvate decarboxylaseの方がより顕著であった.以上のことより, glucose effectはC. utilisでも機能していることを示す.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1976-02-25
著者
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Fazeli A.
B.B.R.C., Arya-Mehr University of Technology
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Fazeli A.
B.b.r.c.arya-mehr工科大学
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Fazeli A.
B.b.r.c. Arya-mehr University Of Technology
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Mian F.A.
B.B.R.C.Arya-Mehr工科大学
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Ajdary A.
B.B.R.C.Arya-Mehr工科大学
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Fazeli Abbas
B.B.R.C., Arya-Mehr University of Technology