子嚢胞子形成能をもつ石油資化性酵母Endomycopsis javanensisについて

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概要

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Endomycopsis属の酵母が炭化水素を単一炭素源とする培地で生育することはよく報告されている。しかし, いずれの場合も子嚢胞子の形成は認められていない.著書らはインドAssam州, Sibsagarの油田から酵母を分離した.この酵母は種々の炭化水素, すなわちガスオイル, デイーゼル油, 白灯油, その他種々のn-alkane類を資化し良好な生育を示す.中でもn-octadecaneを用いた時の生育が良好で, 3日間の培養で100 mlの培地あたり最高740 mgの菌体を得た.得られた菌体の蛋白質含量は乾燥菌体の約50%であった.この酵母は分類学的にEndomycopsis javanensisと同定され, 子嚢中に1,2個の帽子型胞子を形成した. このことは, 石油からの菌体蛋白生産における微生物の交雑, 遺伝学的研究の可能性を示すもので興味深い.
社団法人日本生物工学会の論文
1971-09-25

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