RICHARDS生長関数に基づく同齢単純林の生長モデル(III)再測定の行われた暫定的標準地のデータを用いたパラメータの推定
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概要
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RICHARDS生長関数に基づく林分生長モデルのパラメータの推定方法について検討した。モデルのパラメータは, 固定試験場の長期にわたる測定結果を用いなくても, 多数の暫定的標準地の1回限りの再測定によって得た定期平均生長量のデータによって十分推定可能であることを明らかにした。大分県下のスギ人工林に設定され11年の間隔をおいて再測定された標準地からの生長データを用いて, 胸高断面積合計・平均胸高断面積・平均樹高の生長モデルのパラメータを推定した例を示した。最初の測定が再測定を意図したものではなかったために, 推定された定期生長量のばらつきは大きかったが, 林分の生長を矛盾なく表現するパラメータの推定値を得ることができた。現在のところ利用可能な固定試験地からのデータの量は十分であるとはいえないので, 本研究で検討した方法は, 林分生長モデルの実際の収穫予測への適用を現実的なものにするために役立つ。
- 日本森林学会の論文
- 1988-02-01
著者
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