RICHARDS生長関数に基づく同齢単純林の生長モデル(I) : 平均樹高の生長モデル
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概要
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すでに導き出されている平均胸高断面積の生長モデルと関連づけて, 同齢単純林の平均樹高の生長過程をモデル化した。このモデルは, 平均樹高の, 林分内の個々の木の樹高が生長することによる増大と, 下層間伐によって平均より小さい木が除かれることによる増大を区別して表現する。モデルの誘導に際しては, 平均胸高断面積が胸高から梢端までの長さの平均値の2乗, すなわち(平均樹高-胸高)の2乗に比例すると仮定した。ただし, 比例定数は植栽密度の違いや間伐によって変化すると考えた。この仮定が十分適切なものであることを, スギとヒノキの固定試験地からの生長データを用いて明らかにした。さらに, 平均樹高の生長と単木の樹高生長の関係についての単純なモデルを示した。この単純化された関係を利用すれば, 胸高断面積合計・平均胸高断面積・平均樹高の生長モデルのパラメータの一部を樹幹解析木の樹高生長のデータから推定できる可能性がある。
- 日本森林学会の論文
- 1987-06-25
著者
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