マツノザイセンチュウ病に対するマツの抵抗性
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概要
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マツノザイセンチュウ接種試験で, Pinus echinata, P.jeffreyi, P.resinosaの2,3年生苗は抵抗性を示したが, P.banksiana, P.strobus, P.sylvestrisは感受性であった。しかしながらP.jeffreyiの1年生以下の若い苗は枯死した。数種のマツの苗木における線虫の移動や個体数の増減を調べた。樹幹に接種したP.jeffreyiの苗木では, 線虫は接種部位から移動しなかったが, 先端を切り落とした新梢部断面から接種した場合は線虫は皮層の樹脂道を移動し, 木部には傷害を与えなかった。P.resinosaとP.echinataは線虫によって一部の木部樹脂道が破壊されたにとどまったのにくらべ, P.sylvestrisの木部樹脂道の破壊は著しかった。線虫はP.jeffreyiとP.echinataの苗木でも脱皮, 成虫化, 繁殖したが, 個体数はP.sylvestrisにくらべ著しく少なかった。
- 日本森林学会の論文
- 1984-08-25
著者
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田村 弘忠
林業試験場
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DROPKIN Victor
Dept. of Plant Pathology, Univ. of Missouri-Columbia
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Dropkin Victor
Dept. Of Plant Pathology Univ. Of Missouri-columbia
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