関東地方におけるマツ平地林の林床管理と植生遷移(I) : 種組成と生活型組成(種数による)について
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概要
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常磐線沿線地域のマツ平地林16群落を調査し, 草本層の種組成の類似性をJACCARDの共通係数で判断し, この共通係数行列をもとに直接バリマックス法で因子分析した結果, 下刈りによる偏向遷移系列と正常遷移系列の2因子が推定された。これら2因子軸上に各群落を因子負荷量によって位置づけた結果, よく下刈りされ遷移の退行を起こした群落グループA(このなかには上層のマツが高密な群落も含まれた)と下刈り強度の弱い, あるいは下刈りを放棄して数年を経た群落グループB, さらに下刈りを放棄して10年以上経た群落グループCとに区分された。A, B, Cの間で種数による生活型組成を比較するとA, B, Cの順, すなわち下刈りによって退行遷移した群落から下刈り放棄によって林床植生が発達するにつれて, 休眠型でMとG, 生育型でeと1,散布器官型でD_2が増加し, 逆に休眠型でChとH, 生育型でtとpr, 散布器官型でD_4が減少する傾向がみられた。
- 日本森林学会の論文
- 1979-03-25
著者
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- ○林木育種関連日本文献抄I-B(Abstracts of Japanese Literature in Forest Genetics and Related Fields I-B), 戸田良吉編著(TODA, R.), 556頁(和英両文), B5版, 農林出版株式会社, 東京, 1972,7,200円
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