森林保護の技術論的考察
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概要
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森林における生物害は, 地力の低下にともなって発生していることが多い。したがってこれを防除する森林保護技術は森林の地力を高めて被害発生を阻止するのが有効である。一方, 森林は装置的労働手段としての機能をもつばあいと, 容器的労働手段としての機能をもつばあいとがある。前者は択伐林分にみられ, これは択伐や林相改良の技術によって地力を維持し生産力を上昇させることが可能である。また後者は一斉単純林にみられ地力維持の機能が低く, このため生産力は低い。また択伐や林相改良の技術は更新, 保育の技術でもある。したがって保護技術は育林技術および伐木, 集材技術と同じ機能をもつ。また, これらの技術は, 一定の経営目的に編成された択伐作業や漸伐作業と結合して, はじめて効果をあげることができる。したがって生物害防除のための保護技術は, 施業法との関連のもとに追求する必要がある。
- 日本森林学会の論文
- 1978-09-25
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