簡単な写真機を用いた地上写真の数値解析の研究(I)
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概要
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ふつうの簡単な写真機で撮影した地上写真の解析のために, 不良な条件下でも可能な数値的解析法を導くことができた。演算原理は, 2枚の写真からの情報を2個の独立した座標系からの方向ベクトルと考え, それら対の方向ベクトルの共面性を評価することによって, 各座標系を決定する方法を採用した。各座標系には, 回転行列を対応させておき, 観測方程式に線形近似式を用い, その差異を小さくするために最小自乗法を適用して, くり返し計算によって回転行列の成分を求め, 計測点の座標値を計算する。この方法の実用的な利点は, (1)撮影時における写真機の光軸の平行性が不要であること, (2)もし5個以上のベクトルが独立であるならば, 標定のための測定点は幾何学的拘束条件なく任意に選べることの2点である。この解析法によった大型電算機の計算結果では, 実測値と計算値との間の相対誤差は, ほとんどが3%以下であった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1978-08-25
著者
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