遠心力場における土壌懸濁液の濃度変化について
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概要
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沈降法による粒度分析の際, 遠心器を使用すると, 測定時間を早めることができるが, それは, 単に時間だけを縮めることを意味するのではなく, 懸濁液の濃度そのものをも自然沈降のときよりいっそう早く薄める働きをする。理論的考察から, この作用は, 遠心器駆動時間の指数関数として, また観点を変えれば, 粒径の2乗の指数関数として表わされることが導かれる。自然沈降に対応させて, 遠心器使用の沈降時間相当量を定義することによって, 実験順序の交換性と駆動時間の加法性が保存されていることが示され, 遠心器の回転角速度は単に実験の所要時間に関係するだけで, 角速度の違いは, 結果に本質的な差異をもたらすことにならないことが明らかにされた。理論の妥当性は, 実用的な意味で肯定されることが, 実験の結果から認められた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1976-12-25
著者
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