ケヤキ苗木の生長に及ぼす大気汚染の影響
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概要
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長期にわたる大気汚染の指標として樹木を利用できるかどうかを検討するため, 高汚染地域(東京, 目黒)と低汚染地域(埼玉, 赤沼)にケヤキ苗木を配置して, 生長に及ぼす大気汚染の影響を5年間調べた。ケヤキ苗木の生長は苗高, 根元直径, 葉面積および器官別重量のいずれも低汚染地域にくらべて高汚染地域で劣った。この結果は両地域における大気汚染の程度の差によることが空気浄化ハウスによる実験結果から推定できた。また, 両地域間の生長のちがいは経年的に縮小する傾向を示した。この傾向は, 両地域で測定したSO_2汚染の程度に地域差が年々縮小したことと対応した。これらのことから, 大気汚染に感受性の高いケヤキは大気汚染の長期的な影響を把握するのに有効と考えられる。
- 1978-11-25
著者
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