標識^<14>Cによる同化産物の転流に関する研究(II) : 自然光下および庇蔭下で育成したトドマツ, アカエゾマツ同化産物配分の季節変化
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概要
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自然光下および庇蔭下(相対照度18%)で育成したトドマツおよびアカエゾマツ4年生苗に5月, 8月, 10月に^<14>CO_2を同化させ, おのおのの^<14>C同化産物の配分とその生長期間中の再配分を調べた。自然光下育成苗では, 当年葉への^<14>C同化産物の配分率は5月, 8月, 10月でおのおの70%, 50%, 40%で, 根への配分率はおのおの4%, 17%, 30%であった。5月に同化されたCO_2の大部分は10月になっても当年葉に保持されているが, 8月に同化されたものは2カ月間にかなりの量が葉から根へ転流した。庇蔭下育成苗では8月以降に^<14>CO_2を同化させた場合でも, 同化産物のかなりの部分が当年葉に保持され, 根への転流は少ない。その結果, 葉から根への転流率は自然光下育成苗のほうが庇蔭下育成苗よりも高い。トドマツとアカエゾマツの間には^<14>C同化産物の配分および再配分に差はみられなかった。
- 日本森林学会の論文
- 1977-06-25
著者
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