林道施工における地盤切り過ぎの数量化による要因分析(II) : 外的基準が切り過ぎのみの数量で表わされる場合
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概要
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本報の場合には, 地盤の切り過ぎ箇所のみに的をしぼって, この現象がいかなる地盤要因の影響を受けやすいかを検討しようとするものである。それにはまず, 第I報で抽出した測点のうちその余切率が120%かそれ以上の測点を取上げた。これらにつき, 要因・外的基準反応パターン表, さらにクロス表を作成し, 当該数量化法により各要因のカテゴリー値を算出した。ついでその数値を用い各測点のスコアやその他必要係数を算定した。これらによると8項目の要因全部を取上げた場合の重相関係数は0.54となり, その総合的分析の精度はかなり良好であった。そして各要因項目の切り過ぎ現象に及ぼす寄与率は全般的に低かったが, その中では設計断面積のそれがやや高く面積が小さいほど影響力は強かった。以上総括的に考えると林道地盤の切り過ぎ現象は自然的地盤要因の影響を個別的というより総合的に受けるとともに, 施工の際の人為的技術的要因にも左右されると言えよう。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1975-03-25
著者
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