コンクリート枠型ダムの二次元的解析
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概要
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表面部分をコンクリート板で覆い, 内部に玉石や砂利などを填充したダムをコンクリート枠型ダムと名づける。このような構造のダムは, 土石流や洪水流の恐れがない小溪流に築造すれば, 経費の点で従来の玉石コンクリートダムなどにくらべ経済的であると思われる。コンクリート枠型ダムを二次元的に, つぎに述べるような仮定のもとで解析した。(1) コンクリート枠型ダムは内側から填充砂礫による土圧が作用し, 外側から貯水や堆積土砂による圧力が作用する門型ラーメン構造と考えられる。(2) 外側から荷重が作用しない場合には, 填充土の土圧はある深さまでの上部領域ではクーロン土圧が適用でき, それより深い領域ではほぼ一定の値をとる。(3) 外側から荷重が作用するさいには, 下流側壁がクーロン主動土圧に耐えて安定している場合には, ある深さまでの上部領域では填充土が上流側壁におよぼす土圧はテルツァギーの静土圧が適用できる。それより深い下部領域では填充土の土圧は直線分布を示すが, 上部領域における土圧の深さに対する増加割合よりは小さく, ほぼ75%減である。
- 1963-03-25
著者
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