治山ダムに作用する動水圧
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概要
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山腹や溪岸が崩壊した場合に, その崩石土が流路を堰き止めて貯水池を生ずることがしばしば起る。これが欠潰すると, 貯留されていた水は段波となって急速に流下して下流に設置したダムに衝突し, 大きな圧力を加えることになる。本論文はこのような場合にどのような大きさの圧力がダムに作用するかを論じたものである。(1)水路は一様な長方形断面を有するものとする。またダムの越流長は上流水路幅と等しいと仮定して, 水路の単位幅について考察する。ダムに作用する動水圧は(図-2参照)[numerical formula]ここにw=水の単位重量 g=重力の加速度 [numerical formula]またH_oとh_Aの値は, つぎの連立方程式を解くことによって得られる。[numerical formula](2)伝播速度V_wを有する段波の先端部がダムに衝突した場合には, ダムは大きな衝突力を受ける(図-3参照)。この衝突力が衝突面に平均的に作用するものとすれば[numerical formula]となる。ここにp=単位面積当りの衝突力[numerical formula]A=流水断面積H=流水断面の図心の深さ
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1964-08-25
著者
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