養分(3要素)・庇陰の違いがスラッシュマツの生育におよぼす影響
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概要
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1. スラッシュマツの稚苗を5月30日から10月18日まで水耕培養し, 3要素と庇陰が生育におよぼす影響をしらべた。2. 培養液は第1表のものを使用し, 試験区は第2表のように対照区のほか, よしず1枚および2枚重ねて被覆した試験区を設け, それぞれに要素欠除区を加えた。3. 試験の結果遮光しない対照区においては, PおよびN欠除区は完全区に比べいちじるしい生育低下を示し, 針葉はそれぞれ特有の欠乏症状が強くあらわれた。しかしK欠除区は軽微な欠乏症状ですみ, 生育低下もP, N欠除区ほど強くない。4. よしず1枚被覆した区ではK, P, N欠乏症状が現われなくなり, 伸長量, 生体重量とも4区の差が接近する。また徒長傾向がみられ, 伸長量は対照区のP, N欠除区よりもよいが生体重量は劣る。5. よしず2枚被覆した区ではK, P, N欠乏症状が現われないが, 生育はきわめて不良で, 生体重量は対照区の完全区の2%にすぎない。
- 1961-12-25
著者
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