ヒノキ林の遮断雨量に関する試験
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概要
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要旨 多摩川水源地のヒノキ林で, 夏季(6〜9月)における樹冠および下木による遮断雨量を測定した。遮断雨量の林外雨量に対する割合は, ヒノキ樹冠では総量で17.1%, 下木では同じく4.1%であつた。日雨量階級別のヒノキ樹冠の遮断雨量は第2図のとおりで, 日雨量の多いほどその割合は減少し, 日雨量数10 mmで約12%に達して, ほとんど一定する。下木についてはデーターが少ないので適確な値を求められなかつたが, 第3図のごとくヒノキ樹冠とほぼ同様な傾向を示した。さらにヒノキの葉および下木を浸水して, その着水量から, それぞれの遮断雨量を推算して, 上記実測値との比較検対を行つた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1959-07-25