木材の圧縮異方性について
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概要
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木材の異方性を究明し, その応力-歪関係を解析するためには, 弾性常数は欠くことのできない数値であり, 外国では多数の研究結果が報告されているが, わが国ではこのような資料はきわめてすくなく, とくに繊維に直角方向の弾性常数についてはほとんど見当らない現状である。この実験結果は構造用材として常用されている11種(スギ, トドマツ, エゾマツ, アカマツ, ヤチダモ, ブナ, ミズナラ, マカバ, アピトン, ケヤキ, イチイガシ)の気乾材につき, 各種の圧縮試験をおこなつて求めたものである。剪断弾性係数は45度試片によるJENKINの方法にしたがつて求めた。各弾性常数の平均値, 相互間の関係数値, 比例限応力, 縦圧縮強さ, 応力-歪関係等を表示するとともに, 繊維傾角, 年輪傾角の変化によるポアソン比, ヤング係数の変化を図示した。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1957-09-25
著者
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