林業経営計画に対するリスク・プログラミングの応用
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概要
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林業生産活動は超長期に及ぶので, 生産に対する自然力の支配が他の生産活動に比較してきわめて大きい。したがって, 林業経営に対しては, かかる自然条件やそれのもつ林業生産活動への影響あるいは林産物価格などを将来にわたって予測することの困難性からくる不確実性と経営の能率性とを同時に考慮した計画法が求められる。本稿の目的は, このための一つの方法を提示することにある。林業経営計画は長期計画と短期計画とに区分できるが, 本稿は, 前者を対象とした。そして, 二つのリスク・プログラミングの方法を援用して計画モデルを定式化し, 最適林業経営計画の設計を行なった。ただし, ここではあくまで基礎的な方法論の確立に重点をおいた。このモデルは, たんに特定の問題に関する最適解を与えるだけでなく, 与件変化によるシミュレーションを通じてくり返し思考実験を行なうことができ, 林業経営者に多くの情報を提供できるものと思われる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1977-03-25
著者
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