IBDU成形品の林地施肥に関する研究(II) : ヒノキ植栽時に施肥したIBDU成形品が5年間の生育におよぼす影響
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概要
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緩効性窒素肥料であるIBDU(Isobutylidene Diurea)の, プリケットマシンによる成形品を, ヒノキ植栽時の植え穴に, 3〜5年分に相当する量を一時に施用することによる, 林地施肥の省力化を目的とした, 5年間の試験を終了した。この結果について前報以降に得られた知見について報告する。まずIBDU成形品の持続性については, 造林地より回収したものの分析により, 3〜5年間の肥効の持続性が認められた。次に化学肥料としての安全性については, ヒノキの根がIBDU成形品を包むように生育しているのが観察された。また, 肥料効果については, ヒノキの生育が, 地上部地下部ともにリン加安化成肥料毎年施用の標準区より, IBDU成形品各区のほうがすぐれた生長を示した。これらのことから, IBDU成形品を省力的林地肥培に有効に使用できるものと考察した。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1977-10-25
著者
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