コウヤマキ種子の休眠
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概要
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コウヤマキの種子に種々の前処理を施したが, 休眠が深くて容易に打ち破ることができなかった。硝酸銀処理を試みたところ, 0.02〜0.1%溶液に1昼夜浸しておくことによって発芽に導くことができた。硝酸銀処理と種子に内在する生長抑制物質との間に相互関係があると考え, メタノールさらに醋酸エチル可溶物質をイソプロパノール・アンモニアによるペーパークロマトグラフィーとアベナ伸長テストを並用して検定したところ, Rf0.8〜0.9を中心として抑制帯が出現した。硝酸銀処理した種子と水に浸しておいた種子との比較では, 抑制帯の活性に顕著な差がなかった。
- 1972-08-25
著者
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