コルヒチン處理に依る林木育種の研究 : I. 綜合抄録
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概要
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品種竝に産地問題に關聯して林木の遺傳形質の重要なることが多くの學者に依り注目され, 漸くその育種にきで進展して, 或る種の林木にあつても倍數個體の優良性が認められ, その人爲的作成が試みられるやうになつた。BLAKESLEE及AVERY (1637)が染色體倍加に極めて有效なるコルヒチンを發見して以來數年間にして多數の植物の倍數體が作成され, 最近は林木に就ても其の研究業績が次々に發表せられて居る。筆者は中村賢太郎教授, 野口彌吉教授並びに篠遠喜人博士の御教示を得て, 科學研究賞に依る『森林の生長促進に關する綜合的研究』の一部として林木育種の實驗に手を染めつつあるが, 茲に從來のコルヒチン處理に依つて得られたる樹木の倍數體に關する研究業績を綜合的に記述して, 少しくそれに考察を加へんとす。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1943-03-10
著者
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- 野口彌吉氏著「非メンデル式作物育種法」, A5判, 292頁, 定價3圓50銭, 養賢堂發行, 昭和16年12月