H型架線(WY型架線)における静力学的研究(I) : 基本解法および軌索の最大張力を与えた場合の算定法
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概要
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ここでH型架線と称するのは, 搬器がその上を走行する集材索と, 集材索の方向を変えるためにその両端にV字状に設けた案内索とより成る架線である。両案内索はそれぞれその全長を一定に保ったまま操作され, 集材索を所定の方向へ向け, 集材索の索張りを調整した後, 集材索直下の集材を行う。本報ではまず各索線が1本の索から成る単純モデルを対象にして, 半等価架線に放物線索理論を適用した近似算定法を与え, その精度を検討するとともに, この架線のもつ基本的な力学的諸性質を明らかにした。次に集材索が軌索, 作業索とから成る現実の索張り方式をとりあげ, 軌索の最大張力が許容張力と等しくなる場合の諸量を求める算定法を, a.所定の搬器荷重が与えられるとき, b.所定の荷重点垂下量が与えられるときについて誘導した。算定法は実用算定法と精密算定法とを与えたが, 前者の精度はかなり良好であった。広範囲な計算から, これら算定法が、この架線設計上の諸問題を検討するうえで, 有効であることがわかった。
- 日本森林学会の論文
- 1985-02-25
著者
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