伐倒, 造材, 集材システムの最適化(II) : 造材作業の定式化
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概要
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伐倒, 造材, 集材システムの最適化のために造材作業の定式化を行なった。造材作業は全木集材か普通集材かによって, 伐採地点で行なわれるものと, 集材後に林道端に作られた盤台上で行なわれるものに分けられる。作業する場所の条件の違いは両作業方法の作業時間の違いとなり, 作業の特性が明らかにされた。これにより伐倒〜集材システムの最適化に必要な造材の特性値が示されたわけである。造材作業は条件との対応を明らかにするためにいくつかの単位仕事に分解した。単位仕事への分解は仕事の特性, 発生の仕方および条件との対応の仕方を考慮して行なった。定式化はこの単位仕事ごとに仕事が行なわれたときに必要な時間か基準時間としてあらかじめ得られる条件の関数として表わし, 仕事の発生する率を発生率として同様に条件の関数として表わしていく方法をとった。基準時間に発生率を乗じたものを作業量と呼び, 作業を1人で行なうときの見込み作業時間とした。作業が組作業で行なわれるときは作業量から人数に応じた作業時間が算定できる。得られた定式によれば, 作業は種々変化する条件と対応させて, 従来よりも適応性の広い値が得られる。
- 日本森林学会の論文
- 1970-01-25
著者
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