居住者属性からみた里山の利用・管理に関する意識構造
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概要
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地域資源としての里山の利用・管理に関する意識に関連性がある居住者属性を明らかにするため, 広島県の都市近郊農村を事例として, 財産区有林に対する認知度やその維持管理作業参加意向を居住者へのアンケート調査によって抽出し, 対比的に類型区分した社会的属性による回答様式の差異をx^2検定を用いて分析した。分析に用いた社会的属性のうち, 居住年数と営農意識は, 認知度において差異を生じさせる要因であった。同時に, 居住年数は山林の「放置」の選択において, また営農意識は実際の作業の「参加意向」において, 有意差が得られた。職業との関連では, 利用・管理の方向性のうち「景観」や「防災・水涵」の選択肢において, また作業参加意向において有意差が認められた。このことから, これらの3属性は, 地域資源としての里山の利用・管理のあり方に密接な関連がある要因であると考えられる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1999-05-16
著者
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