関西育種基本区で選抜されたスギ精英樹クローンと後代家系の樹高成長と林地生産力との関係
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概要
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日林誌84:50〜53,2002関西育種基本区内で選抜されたスギ精英樹クローンと後代家系について,15年次の樹高成長と林地の生産力との関係を検討した。さし木クローンの検定林254ヵ所,後代の実生検定林133ヵ所の中から,5カ所以上で検定されている304クローンと175の実生家系の樹高を解析に用いた。各検定林の平均樹高をそれぞれの検定林の生産力とし,それに対する各クローンおよび実生家系の各検定林における樹高成長の一次回帰係数を求めた。その結果,供試した89.6%のクローンおよび97.8%の実生家系の回帰係数は1から有意に異なっていなかった。このことは,関西育種基本区を構成する各育種区内で著しいGE交互作用が認められないことを示している。スギ精英樹クローンおよび後代家系の成長評価の観点からは,現在の育種区分は妥当であると判断される。
- 日本森林学会の論文
- 2002-02-16
著者
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