マツ葉ふるい病菌2種、Lophodermium iwatenseおよびLophodermium pinastriの生理的性質の比較
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概要
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Lophodermium iwatense SAKUYAMAの子のう胞子放出の適温は20℃, L. pinastri(SCHRAD.exH00K.)CHEV.のそれは25℃で, L. iwatenseではL. pinastriよりもやや低温側で多く放出された。関係湿度では両菌ともに100%でのみ放出された。子のう胞子の発芽適温は両菌ともに20〜25℃であったが, L. iwatenseの子のう胞子は10〜15℃でも高率に発芽した。菌そうの発育は両菌ともに天然培地で良好で, 合成培地では劣った。L. iwatenseの菌そうは白色系, 綿状で気中菌糸が多いのに対し, L. pinastriでは褐色系, ビロード状で気中菌糸が少なかった。菌そうの発育適温はL. iwatenseは20〜25℃, L. L. iwatenseは25℃で, L. iwatenseはL. pinastriよりもやや低温側にあった。
- 1993-07-01
著者
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