情報社会へのヨーロッパ的な道すじ (<特集>EUの情報政策)
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概要
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EUの情報政策の焦点は3段階の展開を遂げてきた。1980年代半ばに始まった官民共同の研究開発プロジェクトに代表される情報技術政策の時代が,1990年代半ばには,市場の自由化と競争条件の整備などによって市場における民間の投資活動を刺激して情報化を推進する情報市場政策の時期へと展開し,1990年代末にかけて社会・文化への情報化の影響に焦点を合わせた諸政策の体系化を図る情報社会政策の時代が始まりつつある。 政府の役割と社会文化的な視点の重視,歴史や文化に根ざしたコンテントの重視などが,情報社会へのヨーロッパ的な道すじを特徴づけている。多様性を維持しながら標準化と協力を推進してきたEUの経験に学ぶべき点は多い。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1999-07-01