映像メディアの収集(<特集>音楽・映像のドキュメンテーション)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
20世紀の終末を控えて様々な用途での映像収集の必要が生まれているが, 一方で映像メディア自体も非常に多様化している。デジタルビデオの誕生は, 映像メデイアの保存性をおおいに改善しているが, そのフォーマットはいまだ事実上の世界標準が確定しておらず, 将来は不透明である。国内的には映像の統一的なデ一タベースが存在せず収集作業には多くの困難が伴う。しかしテレビ放送の世界などでは所在情報に関するデータベースの整備が急速に進んでいる。こうした現状を実際に映像収集に当たる場合に必要なフィルム, アナログビデオ, デジタルビデオなと様々な形態での映像作品について, インターネット, 映像アーカイブズや映像製作機関, 映像祭, ストックショットライブラリーなどを通じての所在情報収集について解説し, また収集を集めるうえで必要な調査の仕方, レポートに書き込む必要項目, 使用権取得に関するヒント, フィルム作品のビデオ化に必要な技術的知識, 収集する場合のメデイアなどについて基礎知識を提供しようとしている。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1999-03-01