8. 吸入ステロイドにより広範な病変を生じたと考えられる気管支結核の1例(第77回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
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概要
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躁鬱病にて入院中の69歳女性. 2004年11月17日, 以前からの咳と最近1週間の咳き込みを主訴に内科受診. 気管支喘息として吸入ステロイド, LABAの投与を受けるも咳嗽残存し, 12月17日よりプランルカストの追加を受けて安定す. その後, 徐々に咳嗽増強, 3月27日, 突然の発熱と呼吸困難を認め, 右中葉に浸潤影出現, 抗生剤にて軽快するも4月8日再び発熱し, 新たに左下葉に浸潤影を認めた. 胸部CTにて左主気管支の狭窄を認め, 気管支鏡を行ったところ左2ndカリーナを中心とし, 気管にかけて散在する潰瘍性病変と浮腫性変化を認めた. 3月30日の喀痰にて4週培養陽性(MTB), 気管支洗浄液で結核菌PCRにて陽性を認め, 気管支結核と診断した. 吸入ステロイドが気管支病変の悪化を助長したと考えられた.
- 2005-07-25
著者
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