気管気管支骨軟骨形成症 (Tracheobronchopathia Osteochondroplastica) の 1 例 : 11 年間の気管支鏡所見の変化の比較
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概要
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症例は, 副咽頭間隙多形腺腫の既往のある92歳女性, 繰り返す気道感染の精査のため, 気管支鏡検査を施行した。気管から右主気管支にかけて, 膜様部を除き全周性に多発する白色∿黄色調の結節性病変が観察された。病変は硬く生検鉗子が粘膜表面を滑る感触であった。組織所見では粘膜下に脂肪髄を伴う骨組織が認められ, 気管支鏡所見と合わせてtracheobronchopathia osteochondroplastica(TO)と診断した。11年前に他施設にて施行された気管支鏡所見と比較したところ, 病変の数・広がりに若干の進行は認めたもののほとんど大きな変化は認められなかった。気道の狭窄など肺炎の原因となる病変も認められず, 諸家の報告の通りTOは発育が緩徐な良性疾患であることが示唆された。
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 1998-09-25
著者
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