多発結節を有する気管支粘膜病変と肺病変で発症した好酸球増多症候群の 1 例

元データ 1994-05-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

アレルギーの既往のない43歳男性。咳嗽, 発熱を主訴に来院。胸部X線写真で左肺野に浸潤影を認め, 末梢血中の好酸球の増加を伴うためPIE症候群と診断し入院した。気管支鏡検査を施行したところ可視範囲の気管支粘膜面に白色の結節が多発しているのが認められた。TBLBの組織所見に著明な好酸球浸潤を認め, 気管支粘膜にも著明な好酸球浸潤を認めた。入院後末梢血好酸球は著増し, 好酸球性胸水の貯留, 肝機能障害が出現, 喘息様の呼吸困難を呈するに至ったので, プレドニゾロン30mg/dayの投与にふみきったところ速やかな改善を示した。プレドニゾロンの漸減後外来で経過観察したが再発があり再治療が必要であった。検索した限り寄生虫抗体価, IgE抗体価に有意な所見はなく原因は不明であり, 全経過から気管支・肺病変で発症した好酸球増多症候群と考えられた。気管支粘膜に特異な病変を伴い, それが初発症状であった点で興味深い症例と思われ報告した。

著者

鈴木 雅之 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
小笠原 智彦 名古屋第二赤十字病院
若山 尚士 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
大鹿 裕幸 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
伊藤 雄二 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
前田 浩義 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
戸谷 康信 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
千田 嘉博 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
前田 浩義 名古屋市立大学第2内科
戸谷 康信 名古屋大学第1内科および関連施設
戸谷 康信 名古屋大学医学部内科学第一講座
戸谷 康信 東京慈恵会医科大学附属柏病院 総合内科
鳥井 義夫 名古屋第二赤十字病院呼吸器科
千田 嘉博 名古屋第二赤十字病院呼吸器科
大鹿 裕幸 大同病院呼吸器科
伊藤 雄二 昭和病院(厚生連) 呼吸器科
小笠原 智彦 名古屋第二赤十字病院呼吸器内科
戸谷 康信 名大第一内科
鈴木 雅之 名古屋第二赤十字病院
若山 尚士 名古屋第二赤十字病院

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