肺野孤立性陰影に対する気管支鏡検査の役割 : 経気管支的腫瘍生検 (TBTB) を中心に(2. 生検, 気管支鏡検査は適切に行われているか)
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概要
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肺野末梢陰影を呈し, 内視鏡的に不可視であった561例を対象として, 経気管支的腫瘍生検法(transbronchial tumor biopsy : TBTB)の手順や成績を示し, 気管支鏡検査の妥当性を検討した。TBTBとして病巣擦過法(TBC), 組織生検法(TBB), 組織生検後細胞診(TBB-C)の各方法を使用し84%に確診ができた。各々の陽性率は, 原発性肺癌324例中270例(83%), 転移性肺癌15例中7例(47%), 良性疾患209例中110例(53%)であった。原発性肺癌については, 腫瘍径2cm以上, 以下で陽性率に差はなかったが, 特に2cm以下では上の3方法を同時に施行した35例については, いずれかの1方法のみで陽性であったのが21%もあり, 確診には出来うる限り全ての方法を併用する必要性を確認した。また我々が常用している器具についても述べた。
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 1991-12-31
著者
-
松井 薫
大阪府立羽曵野病院第2内科
-
楠 洋子
大阪府立羽曳野病院第2内科
-
益田 典幸
大阪府立羽曳野病院第2内科
-
高田 実
大阪府立羽曳野病院第2内科
-
福岡 正博
大阪府立羽曳野病院第2内科
-
伊藤 和信
大阪府立羽曳野病院第2内科
-
工藤 新三
大阪府立羽曳野病院窮2内科
-
伊藤 和信
九州・山口肺癌研究グループ
-
今村 純孝
大阪府立羽曳野病院内科
-
瀧藤 伸英
大阪府立羽曳野病院内科
-
今村 純孝
熊本大学医学部第1病理
-
中川 和彦
大阪府立羽曳野病院第2内科
-
益田 典幸
大阪府立羽曳野病院
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