大量喀血に対するα-シアノアクリレートモノマーの気管支内注入による止血の試み

元データ 1991-01-25

概要

我々は, 進行性肺癌の大量喀血例に対して, α-シアノアクリレートモノマー(以下アロンアルファA^[○!R])の気管支内注入による止血操作を試み, 効果が認められたので報告する。症例は54歳の女性で, 切除不能の肺癌で入院中に大量喀血をきたした。気管支動脈塞栓術bronchial artery embolization(以下BAE)を試みたが, 成功しなかった。流血部である右上幹内腔の閉塞を目的として, アロンアルファA^[○!R]を気管支ファイバーを用いて同部へ注入した。操作終了後は出血量の低下がみられた。剖検では, アロンアルファA^[○!R]が気管支内で凝固し, 内腔が閉塞されているのが確認された。本例のような手術不能の大量喀血例において, BAEをはじめとした他の止血操作が困難な症例に対しては, アロンアルファA^[○!R]の気管支内注入は考慮すべき一つの方法と考えられる。

著者

斎藤 厚 琉球大学医学部第一内科および関連施設
伊良部 勇栄 琉球大学第二内科
普久原 浩 琉球大学医学部第1内科
兼島 洋 琉球大学医学部内科学第一講座
中村 浩明 琉球大学医学部第1内科
下地 克佳 琉球大学医学部第一内科学教室
下地 勉 中頭病院 呼吸器内科
下地 勉 琉球大学医学部第1内科
中村 浩明 琉球大学医学研究科感染病態制御学講座分子病態感染症学分野(第一内科)
中村 浩明 琉球大学 医学部第二外科
澤岻 安教 浦添総合病院呼吸器センター
大城 元 信和会沖縄第一病院内科
重野 芳輝 琉球大学第一内科
伊良部 勇栄 琉球大学医学部第1内科
澤岻 安教 琉球大学医学部第一内科
大城 元 琉球大学医学部第一内科
重野 芳輝 琉球大学医学部付属病院第1内科
下地 克佳 下地内科
橘川 桂三 琉球大学医学部第1内科
伊藤 悦男 琉球大学医学部第1病理
平山 良克 琉球大学医学部第1内科
大城 元 国立療養所沖縄愛楽園 内科
大城 元 琉球大学 第1内科
伊藤 悦男 琉球大病理
大城 元 琉球大学医学部第1内科
斎藤 厚 琉球大学医学部第1内科

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