気管支鏡検査における麻酔法の検討 : 診断的気管支鏡における麻酔についてのアンケート調査について

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診断的気管支鏡における麻酔法についてのアンケート調査の結果, 前投薬として硫酸アトロピンがほぼ全例に投与されており, 併用薬としては非麻薬性鎮痛鎮静剤が多用されている。しかし麻薬性鎮痛鎮静剤の方が鎮咳効果が勝っていた。麻酔法は106施設中105施設において2∿4%キシロカインを用いた局所麻酔が行われており, 1施設のみ原則として全身麻酔を行っていた。局所麻酔時の気管カニューレの挿管は31%の施設で行っていた。これは1979年, 1983年の全国調査と逆の結果であった。現在の麻酔方法で満足しているという回答が71.8%にみられた。気管支鏡検査を受けた患者に対するアンケート調査では, 前投薬に麻薬を使用した群に苦痛の訴えが少なかった。総合評価においても46.2%は「思っていたより楽であった」と回答している。その反面「二度と気管支鏡検査を受けたく無い」とする回答が22.5%を占めており, その理由は激しい咳に伴う苦痛によるものである。以上, 気管支鏡を施行している医師および患者のアンケート結果から, 30%近くの検者, 被検者ともに現状で満足していないことが明らかであり, 今後, 気管支鏡検査の麻酔法について, より患者に負担の少ない方法を検討すべきであると考えられる。
1990-05-25

気管支鏡検査における麻酔法の検討 : 診断的気管支鏡における麻酔についてのアンケート調査について

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