稀な結石成分を呈した気管支結石症の 2 例

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概要

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気管支結石症は比較的稀な疾患で, 治療としては外科的切除と内視鏡的摘出があり, 各1例を経験した。症例1は54歳女性で咳嗽を主訴とし胸部X線で右肺門に石灰化を伴う腫瘤影を認めた。気管支鏡で気管支腔内に嵌頓した結石を認めたが摘出不能であり, また, 腫瘤影も伴う事より右上葉切除を施行した。摘出標本でB^3b入口部に結石を認め, 末梢は肺膿瘍を呈し, 結石分析ではリン酸マグネシウムアンモニウムとリン酸カルシウムが主成分であった。症例2は46歳女性で咳嗽を主訴とし胸部X線で左Sc^<1+2>の浸潤影と小石灰化影を認めた。内視鏡にて結石は可視不能であったが, 鉗子にて結石は摘出でき症状は消失した。結石分析では95%以上炭酸カルシウムであった。2症例の結石成分は異なり, 共に稀な成分より構成されていた。
日本呼吸器内視鏡学会の論文
1990-03-25

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